久留米その3:六ツ門〜西鉄久留米(一番街・二番街)

さて、昨日の続き。

六ツ門のアーケードには古い本屋とかレコード屋とかがあってずいぶんお世話になったもんだが(遠い目)
ここから西鉄久留米駅までの約1キロがアーケードになっていて、久留米の中心地だった。映画館が両端にあって・・・なんだか何回かいったなあ。
シャッター商店街、というほどひどくはないが、空き店舗率は20%にせまらんとしているらしく、そこここに空き店舗が目立つ。「テナント募集中」の張り紙、「売りビル」の張り紙。


途中、行政だろうか、施設に転用されているのもよくある光景だ。4月にいった土曜日には子供を集めてイベントが行われていた様子。みんくる・・・って都バスのキャラクター?



二番街と一番街の間はこんな光景。土地利用、という観点ではもったいない、と思うんだが、地権者とかを考えるとそうはいかないんだろうね。高層マンションじゃなくても、低層のせめて一般住宅として再生できないものか。


中心市街地の空洞化は全国いたるところにある問題だが、事情は少しづつ違う。この久留米の商店街は、確かに昔は人であふれていた。それも俺らのような中学生から大学生くらいまでの若者が圧倒的に多く、店舗も洋服屋、レコード、映画館、とそういう業種が圧倒的に多かった。少子化で子供が減ったこともあるだろう。郊外の大型店に若者が流れていったこともあるだろう。主要顧客がごっそりといなくなり、残ったのはあまり目立たなかった本当にあるいてこれる範囲のお年寄り、あとバスで来るお年寄りばかりだ。そういえば昔は公園の周囲とか大量の自転車がとめてあったと思ったのだが、今はそれすら見られない。店はどんどん減ったが、残った店も業種が変わったわけではない。ぱらぱらと開いている店も、衣料品、多分若者向けからおばちゃんとか向けにシフトはしているんだろうが、とか宝石店とかばかり。この長い商店街、生鮮食料品を買える店がほとんどないのだ。コンビニすら、入り口に一軒あるきり。街の変化についていけない商店街の悲哀を感じざるを得ない。


 ぽつぽつとあいている空き地は、以前火事で消失したところとのこと。


 数少ない八百屋にかかげられた看板。


 その角のアーケード。木造だ・・・

 そんなこんなで変わらない建物と、中身のすっかり変わってしまった街を歩いて西鉄久留米駅へ。