江戸川橋・神楽坂(Y12,T05)


駅の階段を上ると冷たい風が身に沁みます.さっきまでと違って、高速の高架とビルが空を覆い、地平近くは一段も二段も暗いようです.高速の下に佇むのは神田川.三畳一間の小さな下宿、といった風情が今も残っています.そのほかは中小の事務所とペンシルビルが連なっているイメージですね.

ここから小道を神楽坂までぶらぶらと歩きます.この辺は中小の印刷工場が集まっていて、土曜の夕方ですがせわしなくフォークローダーが走り回っています.この業界には休みなんて無いんだろうな、ご苦労様です.そういや印刷工場で夜勤してたことがあったんですが、大手だったんですがいっつもこんな感じで忙しかったなあ.合間合間に小さな畳屋や酒屋なんかがあって、見上げるとビルには日立の古いマーク.新聞配達のバイクが追い抜いて行きました.
ただ、ところどころに小さな空き地があって、建築予定票を老夫婦が見ていました.工事現場の向こうには小さな住宅、木が夕日に照らされていました.見ると地上7階建てのマンションが出来るとか、再開発は町を代え住む人の暮らしを変えてゆきます.まだ住宅の建設が先行しているような感じですが、そのうち商業施設とかが尽きてくるようになるんでしょうか.
路地から路地へ、路地が続く小さな急坂を登っていくと、ぽつぽつとおされな店が現れてきて、人が多くなったと思ったら神楽坂.歩いて見ると、神楽坂の駅が神楽坂の頂上にあるというのがよく分かります.