飯田橋(T-06・Y-13・N-06)


九段下から東西線でさらに一駅、飯田橋.あんまり来ないから知らなかったけど、駅の上にはJR、横には都営地下鉄大江戸線と交通の結節点なのね.
ただ駅をあがってもそんなに栄えている風も無く、中央線のガードを轟音をたてて快速電車が走り去っていきます.家路を急ぐ人が続々と駅に吸い込まれてゆき、町の明かりがお濠に揺れています.
そういや、駅のコンコースの通路の広告枠がネガのカラーフィルムを模した模様になっていて、隅っこに"FUJICOLOR"とあるんですが、この辺だっけ?*1写真学校とかが確かに集まっていたり、出版社があったり、大手企業の本社があったりと昔ながらのオフィス街といった感じです.

ただ、少し歩くと閑静な住宅街.古くからの家々があったり建て替えられたマンションがあったりしますが、夕方4時過ぎ、小雨の降る天気だからかいっそう沈んでいるように見えます.揚場町津久戸町筑土八幡町と小さな単位で町名がくるくる変わり、先の見えない坂が続きます.その中を走る大久保通りは川の様、一番低いところを通っているのか、そうするとこの一本あがった住宅地は時代の波に取り残された高台の様.車のテールライトが川の流れのように町へ町へと向かっていく中で、ぽつんと取り残されています.

裏通りに銭湯の看板が.路地をくぐっていくと、大通りまで抜けたところに昔ながらの戦闘がありました.川にとどまる小石のように、小さくもそこに根を生やしているようです.次々とお客さんが吸い込まれていく夕暮れ時.


歩いていくと神楽坂、昔ながらの狭い道幅ですがここはなぜかにぎやかな一角.人の流れがここでも川になり、流されていきます.

善国寺(毘沙門天)、縁日発祥の地とか何とか.

歩いていくと飯田橋駅に戻ってきました.はて、曲がり角を間違えたか・・・

*1:本社は神奈川の足柄