昭和の香り漂う・・・三田線志村坂上駅にて

帰り、時間があったのでいつもの一つ前の駅で降りて歩いて帰る。いつかも書いたが東京の地下鉄は、昭和中期の設備がまだ残ってて結構味があり好きなのだが、この駅もその一つ。もう東京都心から離れているので、設備更新の置き去りにされていて、壁は細かいタイル張り、大きなひびが入ったりしてるのもご愛嬌だ。
一駅ごとにテーマカラーというか、特にどこにも書いてないんだけど壁が一面同系色(同色じゃないのがいいね)に統一されていて、この駅はイエローつうかオレンジ、地上に通じる階段はレンガ色。いややっぱり地下空間は暖色に限るね。ここまで寒色系の駅が続くので、ここでぱっと車窓が明るくなって、次の駅までの間にこの線は地上に躍り出ていく。そう考えるとよくできた流れだ。一部の駅では設備改修が進んでいて、板橋区役所前なんか普通のパネル張りの駅になってしまったのだが、こういう駅はずっと残しておいてほしい。別にぼろくたって設備があれば運行にも通勤にも支障はないんだし。
駅をでたら、中仙道沿いで車の通行量こそ多いものの、古い商店街の隅っこに出てくるあたりがまたいい感じで、ぶらぶらサンダル屋とか「レコード店」とか冷やかしながら家路に着く。
たまにはこういう日もいいよね。