新しい街を見に行く

3月13日、毎年恒例のダイヤ改正です。そういえば、会社に行くまでの間にもう一つ駅が増えました。転職してようやく2年になろうとしているのにその間に2駅増えました。
さて、後述しますがこの日、鹿児島まで行くために始発にのって博多に向かいました。ちょっと降りてみました。

開業初日の新宮中央駅糟屋郡新宮町)。ひっそりしています。警備の人でしょうか、何人かいて、マニアかな?という人が一人いて、それだけでした。もう少しいるのかと思ったんですけど。

駅前のメインストリート・・・になるんだろうな、きっと。数日前開通したばかりの道です。目の前より先はまだ工事中のようでして、結局迂回させられるんですけど。

こちらは北側(R495側)。こっちもわかってはいたことですが、人家1件、建物1件ありません。まるでゆりかもめの市場前駅。


開業式典の準備なのかずらりと並んだテントに激しい雨が叩きつける5時半。


駅舎の中、2階部分に中庭があるかわったつくり。駅まできて休憩スペースなのか、どういう使い方を予定しているのかどうもピンとこないんだが、照明がLEDだったり、雨水の利用をしていたり、エコなえきというのを前面に押し出しているようなので、その一環なのかと。今日は当然、大雨なので出番もなしですかね。

駅設置の総事業費は13.4億、町と町民らで作る建設促進期成会が負担、加えて駅舎と東西駅前広場を結ぶエレベータ、エスカレーターは町の整備とか。駅を中心とする38haで行われている中心市街地整備事業の中心事業に位置づけられています。

さて、小生の実家からもすぐ近くに位置するこの駅ですが、新宮町にはこれまでJRの駅はなく、隣駅の福工大前(旧称:筑前新宮)が利用されていました。福工大前駅は今は駅ビル、2面4線の駅になっていますが、2003年までは2面2線で上りのみ退避が出来る線形に木造駅舎、駅自体も今より若干新宮町寄りにあり、駅舎は福岡市内だけれどもホームは新宮町という変わった駅でした。中学校の修学旅行の時はこの駅を利用したのですが、ラッシュ時、7時過ぎの狭い駅前広場に学年の11クラス、450人以上が整列し、数分でホームで移動し、通勤電車の合間にやってくる12系の専用列車に一気に乗り込むために校庭にホームの白線を引いて訓練したなあ、とかどうでもいいことを思い出しました。
それはともかく。
新宮町、たしかに駅もなく、役場周辺にも商業集積もなく、核のない町ともいえます。旧R3沿いにぱらぱらとたちならぶ古い商店や民家、工場、港周辺の古い集落、バイパス沿い、ロードサイトの商業集積、そしてそこここに広がる新興住宅地。郊外の典型、という印象を受けました。町の役場の近く、筑前新宮駅との間には広大な水田地帯が残されており(水資源等の問題があって開発されずに残されていた場所のようですが)、そこに中心市街地を作るんだそうです。駅の建設と同時に区画整理、周辺道路の立体交差化等も行われています。ここに新しい町をつくるんだそうで、町の姿が変わっていくんだろうなあ、としみじみ思うのです。駅の周りにはIKEAが進出する、という話もあります。R3に近接し、大都市圏も近く、あながちうわさだけでもなさそうです。SCが出来るという話もあったようですが、また町の姿が大きく変わってゆくのでしょう。ちょっとさびしくもなる春の早朝でした。