大分ホーバー

あっという間に10月も終わってしまう。この10月、いってみたいなあと思っていた二つの交通機関が姿を消す。一つは大分ホーバー、そして紀州鉄道のキハ603。


ホーバーフェリー営業休止の件

日頃はホーバーフェリーご利用有難うございます。
平成21年9月30日、民事再生申立手続きを行い受理されました。
これに伴いホーバーフェリーの運航は10月31日までとし、11月1日より、休止となります。
誠に勝手ながら、本件につきましては何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
長年にわたりご利用いただきましたことに御礼申し上げます。

大分ホーバーフェリーは大分市内と国東半島に位置する大分空港を結ぶ航路で、いまや国内唯一のホバークラフトによる航路。ただし、

  • 空港へのアクセスといいながらホバー発着場が市の中心部から若干離れているの(連絡バスあり)
  • バスだと片道1,500円、ホーバークラフトだと倍の約3,000円
  • 空港まで約30分、バスだと1〜1.5hなので早いようなそうでないような。
  • そもそも、運賃競争とかで大分空港つかうくらいなら福岡空港つかわない?

・・・とかいろんな話で利用客は現在低迷、年間30万人くらい
なんだとか。昭和の香りのするウェブサイト、そしてホーバーという絵本に出てきたような乗り物、サイトをみるかぎり流線型の赤白の絵本に出てくるようなボディ、なくなってしまうのは残念だけれども、あまり効率的な乗り物ではなかったんだろうなあ、と思うのだ。
 結局この会社、民事再生法の適用を申請し、会社を清算することになる。空港は確かに海を渡れば一番近いんだけれども、それをどうビジネスにするのか、と考えるとなかなか採算ベースには乗らないわけで、致し方ないんだろうなあと思うのだ。運行休止まであと少し、乗りに行ってみようかとも思ったが、結局その機会はなさそうな感じだ。