でも写っちゃうよね、どうしても。

 では、「通行人などとして写りこんでいる」場合はどうだろうか。Googleのスりリートビューが同じようにプライバシーを侵害しているんじゃないか?と話題になっているところだが、ここに明確な線引きは出来ず、個別対応せざるをえない。日本写真家協会によると


毎日の生活の中で思わず「チャンス」と押してしまったシャッター、特にこうしたスナップ写真の場合に撮られる側の肖像権と、撮影者の「表現の自由」のぶつかり合いが生じることになる。
これらの問題は民事裁判として争われることになるが、肖像権に関する定義や具体的な中身については、これまでに蓄積された判例が判断の大きな材料とされる。この争いを防ぐには「表現の自由」だけでは乗り越えられず、撮られる側の人格を尊重した撮影者のより一層の慎重さが求められる。当協会としては撮られる側の人格を尊重し、また撮る側の意図を生かした双方の立場に立った方向を模索している。
という対応しかないとのこと。実際問題としては、写真として主たる被写体ではない通行人の方一人一人に対して撮影および公開の許可をとるというのは難しい。許可が取れればベストとして、事前の策として「出来るだけ人を入れないようにする」「入った場合はできるだけ個人が特定できないように留意する」および、「もし権原を有するものからの訴えがあった場合は責があるものとし、個別に対応する」とするしかないと思われる。ストリートビューの様に影響力の大きなサイトならまだしも、俺のところくらいならこれくらいで勘弁してください、というところだろうか。