0系っていいですねえ。

博多駅最終は19時12分発のこだま724号、広島行。これまた博多南から直前に入ってくる。最後にこれに乗って、小倉までちょっといってみるようにしようか。

0系は1964年から1986年まで、古い0系が車齢を迎えると新しい0系で置き換えるということで製造され続けただけに、この列車も決して古い車両ではない。先頭車には昭和60年製造のプレートがはってあるので、23歳、ちょうど引退の時期ではあるけれども。ただ、基本的におなじように作られてきただけに、なんか懐かしい感じでいっぱいなのだ。


こんな運転席との扉の網ガラスとか、

こんなデッキ周りとか。

こんな自動ドアのスイッチとか。

こんな空調のスイッチとか。(いかん、興奮してきた)
この、当時としては優美な外観とインテリアの影に隠された無骨さがいいのかしら。

さて、そんなものを見ているうちにこだま号はあっという間に発車時刻を迎える。博多口の新幹線はいつでもすいているイメージしかないのだが、このこだま号も各車両に10人ほどの乗客を乗せただけであっさりと発車した。

夜の博多が後ろに流れていく。いつの間にか雨が降り出したらしく、車窓に斜めの筋が流れてゆく。ゆっくりと重い走行音を立てながら列車は加速していく。こうして列車は毎日走り、決められた期日に引退しようとしている。そしてその次の日からは100系がいつもどおり毎日を乗せて走ってゆく。こうして引退のときを見れたのは幸せなことだなあ、とも思うのだ。

さて、そういうわけで小倉の街へ。