B-1グランプリin久留米

いまさら、という話もないわけではないが、「やきとりじいさん」。

日経MJを会社でよんでいたら、「焼き鳥の街」福島の記事が出ていた。「焼き鳥の街」といえば、人口比で焼き鳥件数が日本一*1を誇る久留米市ではないのかとか思いつつ、ずいぶん盛り上がっているようで、記事の一部を引用すると


体操を考えたのは桜の聖母生涯学習センター(福島市)講師の岡田麻紀さん(31)。福島大大学院で保健体育学を専攻した運動の専門家だが、「太っていることに悩み、様々なダイエット方法を試してもやせられなかった」。昨年、独自の体操を編み出して実践し「3ヶ月で体重が12キロ減った」という。
 今春、メタボ対策の講座を引き受け、体操に合う音楽を探していたところ、歌手もりたかしさんの「やきとりじいさん」を知人から紹介された。福島市のやきとりキャンペーンソングになった曲で「スローなテンポと人生訓のような歌詞が気に入った」。新たに鳥の羽ばたきや、鶏肉をくしに刺すような動きをイメージした体操を作った。腰と腕の横の動きでからだのゆがみを矯正するのが特徴だ。
  (略)焼き鳥党は歌のCDを発売しており、体操についても撮影しなおしてDVD化する計画だ。
 世界一長い焼き鳥への挑戦は福島市の隣町、川俣町が最初。4年前、地鶏川俣シャモのPRを狙って10mの記録を作り、焼き鳥党が「セカチョウ」と名づけた。その後、備長炭の産地、和歌山県日高川町が対決を挑むなど各地が参戦。東北でも岩手県二戸市福島県会津若松市が挑んだ。
 今年セカチョウが改めて話題になったのは、高松市が抜き打ちで参戦し、記録を塗り替えたため。8月30日、川俣町がそれまでの記録、日高川町の21mを上回る22.07mを達成。高松市はそのわずか2時間後、23.1mの記録を作った。
 セカチョウ合戦は公式ルールを作ったやきとり連絡協議会のメンバーが審査してきたが、高松市は正式に申し込んでおらず「非公認」。
 「元祖」である川俣町農業振興公社の斎藤正博専務は「寝耳に水で驚いた。参戦した各地とは交流が進んでいるだけに残念だ」と悔しがるが、ゲリラ的な挑戦が出てくるのもセカチョウの認知度が全国に高まったためといえそうだ。

長さ合戦の記事を探してみると、こんな記事が。


 「世界一長い焼き鳥」の戦いに讃岐から参戦――。30日に高松市香川町である「ひょうげ祭り」の前夜祭で、長さ23・5メートルの世界一長い焼き鳥づくりに挑戦することになった。これまでの記録は21メートル。ところが、同じ日に初代記録保持者の福島県川俣町が22メートルに挑戦することが先に決まっていた。突然の参戦に「寝耳に水」と驚く相手を横目に、ひょうげ祭りのイベント実行委は「世界記録としてギネスブックに申請したい」と張り切っている。(筋野茜)
 ひょうげ祭り(9月14日)は農作物などでつくった祭具を身につけて練り歩く伝統の奇祭。今回、地元の有志らでつくる「香川町イベント実行委員会」が祭りを広くアピールしようと、30日午後4時からの前夜祭で、県産の「讃岐コーチン」を使った世界一長い焼き鳥づくりを企画した。
 焼き鳥の長さを競うイベントはもともと、03年に川俣町が地元の川俣シャモのPRの一環で長さ10メートルの焼き鳥に挑み、成功したのが始まり。その後、備長炭の産地の和歌山県日高川町や、人口あたりの焼き鳥店数が全国トップクラスの山口県長門市などが参戦し、記録を競いながら交流を深めてきた。記録に挑戦するときは、焼き鳥店などでつくる「全国やきとり連絡協議会」(全や連)から審査員を招き、「国産の1本の竹に刺す」「地元産の肉を使う」などの公式ルールで戦う。
 現在の最長記録は日高川町が今年4月に樹立した21メートル。ひょうげ祭りのイベント実行委は今月中旬になって、高松市塩江町でとれた23・5メートルの竹串を入手した。担当者は「うまく焼ければ記録の更新は間違いない」と期待する。
 ところが、これに驚いたのが「元祖」の川俣町。同じ30日の祭りで22メートルに挑戦することが決まっていたからだ。イベントを企画する町農業振興公社の斎藤正博専務(58)は「同じ日にやるなんて寝耳に水。数カ月かけて準備してきたのに……」と肩を落とす。こちらはひょうげ祭りの約2時間前に焼き上がるだけに、幻の記録になってしまう可能性も。斎藤専務は「記録挑戦だけでなく、焼き鳥を通じた自治体間の交流も大切にしてきただけに、こうなる前に一声かけてほしかった」と苦言を呈した。
 一方、ひょうげ祭りのイベント実行委の担当者は「日にちを調整したが変更できなかった」と弁解する。今回は全や連から審査員を招かず、成功した場合はギネスブックに申請することにしていて、「ギネス記録に認定され、祭りと讃岐コーチンを世界にアピールしたい」と話している。
今年の夏の話だが、高松市のウェブサイトに意見が寄せられていたり、一部では盛り上がっていた様子。

こういう町おこしは数あれど、ひとつぐらいガチでフェイントをかけあうような勝負があってもいいんじゃない?とか思うんだけれども。しかし、要はどれくらい長い一本の竹串があるか、がポイントなのね。川俣町はわざわざ竹を探しに宮崎まで行っているようで、そういう意味ではちょっと高松に軍配を上げたい気分でもある。自治体間の交流、といっても、自治体の首長とか職員間の交流とか、そんなんじゃないの?という邪推も働いたりするし。
 さてそれはさておき、こういう町おこしイベントってややもすると役所関係、関係団体とかの話題だけで終わりがちなだけに、どうやって商売に次々続けていくか?という意味ではユニークだ。この「やきとりじいさん」の歌が歌だけに、なんだろうが、体操の音楽にしてしまう、というのはどっから出てきた発想なのか、うらやましい限り。

さて、そんな久留米で"B級グルメの祭典"B-1グランプリが来月開催される。久留米からは、そういうことで焼き鳥。

*1:インターネットタウンページで「焼鳥店」として掲載されている店舗数。要は久留米市では普通の居酒屋を焼き鳥屋と呼ぶ、ということでしかないような気もするが、まあ