ぼんやりとした日には

なんだかぼんやりとした日で、体も心もぼんやりとしたままなんとなく以前から気になっていた市内の温泉へ。九州北部は火山があるわけでもなし、基本的に温泉はない・・・と昔から思っているし、多分それはそんなに間違っていないのだが、ここ古賀市には昔から奥のほうに地味に温泉がある。奥に、といっても、うちからせいぜい車で10分というところだろうか。
駅から国道を越え、高速を越え、山にぶつかるあたりに小さな集落があり、その奥に数件の温泉旅館がひっそりと建っている。

温泉、というより鉱泉、と呼んだほうがぴったりくる素朴で特に何もない温泉だ。見事に無味無臭で、正直温泉、という感じもしない。物足りないので偕楽荘の薬湯に入ってみたり。こっちは数種類の漢方を溶かし込んだ薬湯、ということだが、かなり濃く、傷口がぴりぴりするくらい。
温泉は、そんなに古く風情がある、といった感じでもないし、旅館以外見事になにもないんだが、かなり混んでいて駐車場は一杯。

ちょっとさがると、山間に真新しい分譲地も広がっている。車で古賀駅へも10分以内だから、毎日車で通勤するとか必ず送迎してもらえる、とかだったら通勤には特に影響はないだろう。調べてみると、50坪で500万弱・・・かあ。安いなあ、とかおもいつつ、やっぱりここまでくると面倒だろうなあ、ともおもったり。


走っていると、コスモスが咲き誇るバス停に出た。西鉄バス小山田停留所、菰野へ向かうバスが1時間毎くらいに通るのだが、ただひっそりと風になびいている。