迷い込むように街を歩く

まだ八女の町を歩いている訳なんだが。

さて、筑後福島駅の駅前通りをバス停のほうに向かうと、両側に白壁の堂々とした街並みが現れた。

予備知識がなくて(´・ω・`)だが、このあたりは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているという。なるほど、道理で迫力があるはずだ。この重要伝統的建造物群保存地区は全国で62箇所、福岡では他に筑後井、秋月が指定されているという物だとか。「居蔵」と呼ばれている妻入入母屋大壁塗込の大きな土蔵造りの建物が両側に連なり、静かにたたずんでいる。

一筋回ったところになにか黄緑の建物が。


おお、荒物屋だ。店内はなんだか古そうなものが積み上げられたりしているんだが、ちゃんと営業しているようだ。


もちろん全ての家がきれいに統一されているわけではない。しかし、家々には表札が掛かり、ガラス戸の向こうには生活の匂いがする。観光案内所、ギャラリーなどはあるが、平日だからだろうが観光客の姿はないし、お土産屋もほとんどないようだ。空き家もところどころにはあり中には道路に向かって崩壊が進んでいるようなものもある。しかし総じて手の入ったきれいな家々が多い。維持するのは大変だろうが、だからこその風景だ。