転職のこととか

この前は認知症に関する特集をNHKが組んでいて、再放送でやっていた夜中の放送をじっと見入ってしまった。

このシリーズ、そういえば親父の手術とか発症が重なっていた一昨年くらいからずっと見ているのだが、人事とは思えない、というかだんだん人事ではなくなってきているので真剣に見ているわけだが。患者を持って、また介護をする人の問題を間近に聞くようになって思うのは、まだまだ問題が多い、というか先が見えない、協力をまわりから(人的に近い、という意味だけではなく行政とか医療とか、また先ほどのニュースにあるような町全体の対応も含めて)得られそうにない、それがいつまで続くのかわからない、という絶望感が一番問題じゃなかろうか、ということ。
結局単身で介護をするというのは無理な話で、たとえば俺の親父の場合は俺が転職をして福岡に帰るということでいったんの解決を見たわけだが、偶然試験に受かって福岡でやりたい仕事が見つかったからよかったものの、そうでなかった場合、まだ悶々としながら東京で仕事を続けることになったのかなあ、と思うとちょっとぞっとする。
 ともあれ、そういう意味では自分は幸いなケースな訳で多分そうもいかない人が大多数であろうということ、またそういう人をすべて公的に支えることはおそらく現状では無理なわけで、今後そういう民間の取り組みというのがますます重要になっていくんだろうな、など。