認知症に関して

症状はほぼ安定しているが、うちの親父は若年性の認知症を発症している。先の長い病気なんだが、認知症というのは確かに今後急速に患者の増加が予想されている病気であり、介護する方もこれから回りにほとんど同じ境遇の人がおらず孤立することはないだろう、と思えるのが心の救いではある。

で、数日前にこんな記事が。


 〈高齢の客が、売り場の菓子をその場で食べ始めてしまった。あなたなら、どう対応するか〉

 イオン(千葉市)が研修で従業員に考えさせる事例の一つだ。寸劇(ロールプレイ)を取り入れ、客役と店員役に分かれて演じながら、対応の仕方を考える。現実に起こったら、驚いてつい大きな声を出したり、慌てたりするかもしれない。しかし、同社CS部長の谷島英明さんは「大事なのは『驚かせない』『急がせない』『自尊心を傷つけない』の三つ」と話す。認知症の人のペースに合わせてゆっくりと対応し、レジに案内する。場合によっては自治体の担当課や地域包括支援センターに連絡することにしている。
(中略)
 イオンがこうした研修を始めたのは昨夏から。実際に店頭で、認知症の客への対応に従業員がとまどう場面が出てきており、厚生労働省などが2005年から呼びかけている「認知症サポーター100万人キャラバン」に参加する形で開始した。これは、「認知症について偏見を持たず、温かく見守る応援者を全国で100万人養成しよう」というキャンペーン。イオンでは、まず本社ビルなどで働く約1700人を対象に講座を開催。今後もジャスコなどの店舗従業員を対象に開催していく予定だ。

記事では写真が載っているのだが、ステレオタイプ的な「痴呆症の患者」でちょっとだけ笑った。ただ、そういうお客さんも実際によくいるわけで、どう対応したらいいのか?ときかれると対応をさっと思いつかないあたり、ああそういうことかなあとか思う。

実際は「動作はおかしいけれど見た目は普通」とか「一見すると動作もそんなにおかしくないけど話してみるとなんかちょっと」とかいろいろなので、どういう研修をすればいいのかはそれは興味がある、というか自分の会社でやっていれば受けてみたいところ。