箱根八里

年間1900万人を超す観光客が訪れる箱根町ですが、正直こんなに山深いとは思いませんでしたよ.


  箱根の山は 天下の険 函谷関も物ならず
  万丈の山 千仞の谷 前に聳え後に支う
  雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
  昼猶闇き杉の並木 羊腸の小径は苔滑か
  一夫関に当るや万夫も開くなし
  天下に旅する剛毅の武士
  大刀腰に足駄がけ 八里の岩根踏み鳴す
  斯くこそありしか往時の武士
ゆっくりゆっくりと電車は山を登ってゆきます.思い出したように現れる小さな駅や信号場、しっとりとした風景はやっぱり歴史を感じるところです.沿線の紫陽花を眺めながら、10キロ足らずを40分かけて走り、終点強羅へ.

いやあ、人気者です.横にはこんなものも.パンタがあがって、CPが動いてましたが動くのかな?

あとは歩きで山を降りて行きます.傘に時折当る強い雨もまたしっとりと、深い湿気の中で呼吸しています.山のところどころにある集落で狭い道に入ると、そこでは観光地とはいえひっそりとした集落が広がっています.山に沿って線路際まであがると線路際にどこまでも続く紫陽花の花.