箱根登山で強羅まで

何も考えずに小田原まで・・・ロマンスカーもいいなあ、と考えていたのですが、朝面倒くさくなったのか普通に東海道線で下ってきてしまった次第で.運賃を考えるならせめて小田急急行だよなあ、と考えたのですが後の祭り.この前もやってきた小田原で箱根登山鉄道線に乗り換えです.
 箱根登山、といえば「小田急の電車が乗り入れる小田原〜箱根湯本間は3線軌条」というのが俺のつたない子供の頃からの知識でした.一つの線路の上を線路幅の違う二つの電車を走らせるという3線軌条、「小田急」と「箱根登山」、その線路幅は東京の有名私鉄の小田急のほうが狭い(小田急:1067mm 箱根登山:1435mm)と知ったときはショックを受けたものです.
 さて、そんな予備知識をもって改札を抜けたのですが、実は去年乗り入れが廃止されていたのですね.ちょっとがっかり.箱根湯本までは小田急の電車しか来ないのですが、箱根登山とはこれ如何に.

さて、箱根湯本で乗換なのですが、これがまたすごい人です.小さな登山電車のホームにはぎっしりと人が詰まり、さらに団体バスのじいちゃんばあちゃんまで電車に乗ろうと押しかけてきます.ホームには10分後に出る電車がすでに満員のままじっと発車を待っています.夏の最盛期の上高地バスターミナルくらいすごい.いやまじで、ここから先にいくのは15分に一本の2両か3両編成の小さな電車なんだから当然なんですけれどもね.一本見送って、やってきたのはモハ2型率いる旧型電車.ちょっとラッキーです.しかし混んでいるなあ.

運転台、こんなノッチなんですね.さらに左には複電圧切替スイッチ.

動き出すと涼しい風がすっと窓から入ってくるようになりました.「この車両は古いので冷房がございません.雨が降っておりますが窓を開けておいていただけますようにお願いいたします」車内の放送にどっと和みます.「窓が開く車両でよかったわねえ」団体のおばちゃんが話しています.ゆっくりゆっくり、車体を軋ませながら80‰の急坂を登ってゆきます。しかし本当に急ですね、これ.