地方空港って

週末使うことになったのはまた新北九州空港です.一回佐賀空港とかも使ってみたいとは思っているのですが、なかなかその機会がありません.
JALの路線縮小方針の発表がきっかけになったのか、最近地方空港が集客に苦しんでいる旨の報道をよく見ます.確かに、空港ってあえば便利なのはわかりますが地方都市間の需要ってほとんどないといえばないですもんねえ.地方都市から地方都市に出張に行くような状況ってどんな会社のどんな状況なのかなあ.あれば便利、というのは高速道路しかり、航空路しかり、特に航空路の場合は時間短縮効果が絶大ですからねえ.
以前福岡〜仙台線を使ったのですが、陸路だったら果たして何時間かかることか、まあ東京に出て乗り換え、ということになるのでしょうが、東京〜仙台は陸路になるだろうしなあ、とかいろいろ考えたときのことを思い出しました.もう結構前で、かなり運賃も高かったと記憶しているのですが、用事のある身にとってはそれはそれはありがたかったのです.

しかし地方空港ってなかなかうまく行きませんよねえ.


松本市の菅谷昭市長と松本商工会議所の井上保会頭は21日、札幌市の上田文雄市長を訪ね、松本−札幌線の利用率向上に協力を求めた。札幌線は、現在の週7往復を4往復に減便し、機材もジェット機からプロペラ機とすることで県と日本航空が合意。松本市は合意を「暫定措置」とし、利用実績を上げることで、県と連携して早期にジェット機による複便化を実現したい考えだ。(略)
 札幌線の2005年度の利用率は65・2%(約6万1300人)。県の調べでは7割が松本側からの利用だった。松本市は来年度、札幌市に担当職員を毎月派遣し、誘客に力を入れる方針だ。
しばらく前の新聞の論調でも「廃止なんてまかりならん」というかなりはげしい意見が載っていて、(1月27日付「松本空港 札幌線はなくせない」(信濃毎日新聞))凄いなあ、とおもっていたのですが、結局福岡線の機材を一部まわすことで路線はなんとか維持されるようになったとか.
信州まつもと空港って、場所は市内から近いし便利なんですがねえ、やっぱり東京をさしおいて一気に札幌・福岡への需要ってあまりないんですよねえ.福岡なんていったん羽田に出たほうが多分安いですしね.
もちろん、一律に廃止するのがいいとは言わないんですけれど、観光客の取り込み効果ってどれくらいあるのかはなはだ疑問なのも事実です。また観光だけの需要じゃ季節波動が大きすぎると思いますし、全体の観光客の入り込みからだと定期航路の割合って無視できる程度にしかならないと思うんですけれども.

そんななか、まだ地方空港が開港し続けるのがどうも釈然としません.もちろんなかには意外な利用法が出てきたりもするんですけれども.