外回りの途中に

外回り、といっても新しいお客さんとかそういうのではなく、いつものところに書類を持っていくだけのことに過ぎません.しかしいい天気.

東京の空は今日も、澄んでいるというよりもただ白い光が降り注いでいます.暖かくもない、どこか冷たい冬の光.
大手町駅から東京駅の前を通って日比谷方面へ.昼前の街は行きかうコート姿のビジネスマンに郵便配達夫、開店したばかりのブティックでは店員が手持ち無沙汰に外を眺めているくらい.

それにしても光が白いなあ.ただコントラストが堅い、なんかエッジのある光.低い光は高いビルにさえぎられてそこここに影.

影の向こうには東京駅.工事に囲まれて肩身が狭げ.

まだ春は遠く.

昼前なので、飲食店も開店はしたもののお客さんが入っておらず、ただ白いテーブルと書かれたばかりの黒板のメニューがそっけない風.


ここにはどんなビルが建っていたのか、何度となく前を通り過ぎたことのあるはずなんですが、一向に思い出すことができませんでした.