しぶとく残る手書きフォント

sa-502006-06-11

昨日は結局カメラを買いにうろうろ歩き回っていた訳です.夕方の小雨が降る新宿駅、いつもどおり人の波がどこまでも続き、すぐ通路の頭上だったり足元を走る列車の轟音がひっきりなしに響き、冷たいコンコースは人の音とあいまってうわあん、と反響しています。今日も雑踏の中の新宿駅.ずいぶん前から、そう俺が東京に来たときから、いやその前からずっと改良工事をしているような気がするんですが、確かに少しずつ完成しているようで、目新しいライトボックス型の案内表示が明るいところがいくつもありました.新南口とかきれいだよなあ.うん.

さて、新宿といえばガムテ貼りの案内表示.スマートじゃなくも味のある、そしてごちゃっとしたこの字体は新宿そのままだなあと思っておりました.

この手書き(?)の書体、特に整っているわけでもないし、遠くから見るとつぶれて見えたりして特に視認性に秀でているわけでもなく、フォントとしてはあまり好きではありません.ただ、実際に使ってみるとおそらく実際の誘導体験から生まれているからでしょうか、実に的確なんですよね.また雑然とした駅の中にすんなりと溶け込んでしまっていて、やっぱり何年たってもどうしてこんなにごちゃごちゃで踏み込みたくないような領域がいっぱいあって、でもカメラ屋があったり本屋があったり交通の中心だったりとにかく便利な新宿、高層ビルがばんばんあってビジネスの中心なんだけれどもそんなにスマートじゃないビジネスだっていっぱい包み込んでいる新宿という街をそのまま表しているのかなあ、と思っておりました.そういえば新宿駅の工事字体、トマソンのような看板が突然出現したりなんだか不思議な工事が多かったなあ.

ただ、工事がだんだん進むとそういう表示も次々と姿を消して行くようで、一抹の寂しさを感じていたのですが.

さて、これは仮囲いだから旧フォントが生き残っているのか・・・?