川越祭

昨日首都圏版のNHKニュースをなんとなく見ていて、「川越祭」なるものの存在を知ったのでちょっと行ってみた次第。


山車を持つ町の人たち、山車に乗る近郷の囃子方、山車を動かす職人というそれぞれの社会が調和した様式も江戸譲りの特徴といわれ、江戸が東京になり、本家東京の祭りが山車からみこしに代わった今、「川越まつり」は、かつての江戸天下祭を再現しています。時代が変わり、社会がさまざまな変化を遂げても、祭りに象徴される川越人の心、まち全体が一つになって祭りにかける情熱は、今も昔も変わっていません。
都内にも東上線沿いにも特に観光ポスターも無く、どういうまつりなのか、どこであるのかも全く知らない間になんとなく川越まで来てみたんだが、駅を降りるとそこそこ人がいたり駅員が帰りの乗車券を今買え、と臨時窓口をだしていたりとまあなんとなく祭りのふいんきです.駅ビルを通り抜け、夜店で混雑する商店街を抜け、西武線の駅前を通っていくと次第に多くなる人並み、交通規制になっている旧市街地の通りに入るとそこには灯を点した山車がいました.
遠くから近くからお囃子が聞こえてきます.街のそこここ町内別に舞台があって舞が奉納されている、つう形になるんでしょうかね.
30分ほど待つと山車の巡幸が始まりました.東京近郊でも山車がメインの祭りってあるんですねえ、みんな神輿かと思っていました.それはともかく、遠くからゆらゆらと巨大な山車がやってきます.そのたびに灯のともった堤燈がゆれ、引き手の堤燈も左右にゆらゆらとやってきます.もう日曜日、最終日の夜だからでしょうか、直前にちょろっといった割には人出もそう多くは無く、間近でゆっくりと見ることができました.

こういう祭りを支えているのはやはり中心市街地の昔からの力ということになります.祭りのためだけに中心市街地の活力を政策的に維持するべき、とは言いませんが、街が何を作ってきたのか、というのをふと考える祭りでした.