予算雑感

いや俺も一応予算なんてものを扱っている人間なもんで思わず表題だけ見て釣られちゃったわけですが.架空予算か!とりあえず裏金みたいなもんか!!ってな具合で。

でも、読んでみるとなんかこの記事違和感あるんですよね。


 実態を伴わない予算の合計額が最も多かったのは経産省電源開発促進対策特別会計の広報費で架空予算の計上などが発覚していたが、他の特別会計や一般会計でも同様の問題が見つかった。「国際エネルギー消費効率化モデル事業費」では、昨年度55億8000万円が計上されたが、支出はわずか4800万円。支援対象国との交渉が難航したことが原因という。

 公表された問題事例の中には、支出の可能性がほとんどないのに何年にもわたって同額の予算が計上され続けていた例も多い。法務省は今年度までの5年間、「弁護士業務検討会経費」として毎年600万円を、警察庁は同4年間、「東南アジア諸国等警察長官会議の開催経費」として毎年900万円をそれぞれ計上していたが、そうした検討会や会議は一度も開かれていなかった。

架空、って、意識的にまったくでっちあげで予算をつけちゃってそれを他の科目に流用するとかそんなところだと思うんですが、一応「実行される可能性のある項目について予算をつけたが実行されなかった」物までここでは架空予算扱いされてるんですよね.

 実態のない予算は原則として、各府省庁に支払われないことになっているが、別の費目への流用や、翌年度への繰り越しが行われることもあり、透明性の面から問題が指摘されている。
そりゃ実行されてない予算ってのは支払われないと思うんですが、毎年前年からの対比でくみ上げるからこういうことになるんじゃないかなあ.
結局予算って「今年何をするか」ということを積み上げていくしかないわけで、こういうことで多めに計上したら怒られ、あまったら翌年削られ、足りなかったらもちろん怒られる。中の人って本当に大変だなあ。で、あまりそうになったら使い切る・・・ということになってしまうんでしょうか。ああ、本当にあれだ。
しかし、新聞社にも予算つうもんがあるはずなんですが、そこではこういうのって「架空計上」というのか?