いすみ鉄道について

国鉄の第1次廃止対象線だった木原線を転換したのがいすみ鉄道だが、23Dは東総元乗車時で地元の学生さん1人だけでした.返しの26Dは大多喜まで乗客0、運転手さんによると「いっつもそんなもん、お客さんいるのは今日のような観光客のいる日だけだよー」ということで経営的には相変わらず厳しい訳ですが、事態を切り開くためにとにかくまあ何でもあり状態です.

高校のころ昔「菜の花の根が堤防をダメにする」ツウ理由で、久留米は筑後川の堤防の菜の花を管理事務所だったかながいっきに刈り取ったのを覚えてますが、違う種類?とにかく沿線のあらゆる区間にコレでもかというくらい菜の花を植えています.で、手作りの看板を見ると他にもアジサイとか水仙とか、とにかく花でいっぱいにしようということみたいで、各種マスコミにも取り上げられて(もちろん営業してるんでしょう)るみたい.そのおかげか、日中の列車は上りも下りも観光客で座席がさらりと埋まる程度には乗ってました.
日中写真を撮っていたら、やってきたのはレールバスの2連.2連?とおもったら、貸切つき.

なんと大多喜始発で全線を一往復して、で「5人まで13,000円」.ちなみに乗った列車にも前についていた.いや定期列車に増結するだけとはいえ、一応直轄制御してるので燃料代もかかるし、定期には定期で運賃収受の運転手が乗るので、なんか限りなく薄利多売.そりゃ満員の団体だったらお得なのか・・・
いやでも5人で貸切ってなかなかええかも.
房総〜千葉県って首都圏に近いし、比較的人口密度が高いイメージがあったんですが、そんなこともないんですよね.この辺まで来ると、集落だって沿線にずっと途切れなくあるんですが、一つ一つの集落の構成戸数は小さいんですね.大きな農家が多いので大きい集落に見えるだけみたい、そしてまたたよりない国道が集落と集落を結んでいます.頼りないとはいえ、国道を走っていけば木更津にでも千葉にでも出れる訳で、大原なんかにしかでれないいすみ鉄道はやっぱり「日々の交通機関」としては頼りない、というか、大多喜の学校とか病院とかに通うくらいしか使い道見つからないなあ、というのが正直な感想です.そういえば沿線を歩いてみましたが、全線に渡って殆ど商店というものが見当たりません.国吉駅近くにセブンイレブンが一軒ぽつんとあったかしら、あと大多喜の付近に地元のSCがあったかな.やっぱりもともと人口が少ないうえに、少ない人口は車で移動するように出来てるわけで、ここをなんとか流れを変えるような・・・うーん、なんかないかなあ.
2004年度は観光誘致によって利用者がわずかながら増加していますが、実質債務超過状態であることにかわりはなく、今後の方向性については要検討(ソース:千葉県)ということです.地域として鉄道を保有する、という選択肢に行き着けばいいなあと思っております.

ちなみに、経費削減といえばもう限界といった感じでした.駅も国鉄時代そのままのものが多いし、一日乗車券は手作り感あふれるインクジェットプリンタ打ち出しのもの.駅員配置駅はなし、大多喜から先は1閉塞、いかにくるしいか、といった感じです.一時期首都圏で流れる深夜のテレビショッピングにくりかえし出演してましたが(オレンジグローつう洗剤だったか)・・・