夕暮れの街角で

池袋から次駅の北池袋まで歩いてみる.池袋の駅から風俗街、ホテル街と足早にぬけると一気に下町の風景が広がる.角を曲がると、タバコ屋でばあちゃんが二人話し込んでいる.客っ気の無い理髪店でゴマシオ頭の爺さんが新聞を読んでいる.自転車が追い抜いていき、気がつくと街灯がぼんやりと足元に陰影を作る.出前のスーパーカブの上に犬が一匹、じっとこっちを見ている.

再開発から取り残されたような一角だ.地名だと「池袋本町」になるので、このあたりが昔の集落になるんだろうかね.すぐそこに埼京線板橋駅も見える.
昔だと、路地のそこここやぽつぽつと残った小さな店に子供が溜まってたりしたもんだが、少子化の影響かなあ、ずいぶん子供が減ったのかな、ひっそりしている.

ふと振り返ると、路の向こうに清掃局の高い煙突.冬の空気がのどに痛い.