熊本もう一つ


同計画は市電の軌道を、動植物園前電停(新生一丁目)から市所有の水前寺江津湖公園(通称・庄口公園)の東側を通り、動植物園の正面入口まで約七百メートル延伸。庄口公園北側には市交通局にある車両基地を移転する予定だった。 さらに、動植物園の駐車場にマイカーを止め、市電で中心部に行くパークアンドライドとして活用。総事業費は約二十億円で、二〇〇七(平成十九)年度に事業着手、〇八年度の完成を目指していた。
 延伸計画については、周辺住民や市議会から、健軍・庄口水源地が市の配水量の約半分を占めるため、水道水への悪影響や騒音、採算性などで反対や慎重論が出ていた。
 現在までの調査の結果「地下水への影響など技術的には実現可能」とした。しかし、利用者は年間百二十万人が見込まれるものの、試算では最低でも年間二千万円の赤字が予想される。このため幸山市長は「採算性や地下水への市民の思いに完全にこたえていない」として、延伸の中止を決めた。
国の地域再生計画の一環だったらしいんだが、パーク&ライドを組み合わせた新たな施策かなと思っていただけに残念.120万人の利用ということは、億単位での収入で赤字か・・・
他の地方都市と同様に熊本の人も基本的に移動は車、市街地の中でも車が中心で、その割に同じく路面電車が存続の危機に瀕している岐阜とかよりも比較的市街地への集積が高いので、なんだかよくわからないくらい渋滞しているイメージがある.ついでに重要な公共交通機関であるバスは3社の路線が入り乱れ、何年たってもなかなか集約が進まない、ていうかいまいち使いにくい.そのなかでも最大手の九州産交は経営再建中、郊外に延びる鉄道の熊本電鉄もかなり前に末端部を廃止したり、なかなか公共交通機関に恵まれない街だ.
熊本の友人に聞いてみたところ、車があるしべつに問題ないよ〜、との答え.このまま街の姿がかわらないんなら、現状の車中心の街づくりでも問題ないのかもしれないけどね、街が大きくなった場合を考えると、いろんなこと考える必要がありそうですねえ.800mの延伸ってわずかな距離かもしれないけど、街の姿を変える力がちょっと出てきたりしないんだろうか?
熊本市電、他にも前述の熊本電鉄と相互乗り入れとか、熊本空港への延伸とか計画はあるんだけど、ちょっと今後に期待.