目黒のさんま祭

都内ではこんな祭が行われていたらしい。公式サイトはこちら。去年もテレビで見て、面白そうだなと思ったのだが、忘れてしまった。まあ今年は秋刀魚をもう食べたからいいか・・
目黒の秋刀魚、というのは知っているが、落語のほうは俺は実は知らない。ついでに目黒の場所もいまだ良く分かっていない・・・たしか東急目蒲線が走ってたっけ?とかその程度だ。しかしこうして昔からその場所にまつわる話があって、ソレを鍵に人々が集う。なんと豊かなことか、祭も無料でさんまが振舞われたり、寄席小屋が立ったりとなかなか味わい深い様だ。それにしてもびっくりしたのは、この祭実はまだ6回目という点。「目黒といえば、目黒のさんま」というのは誰もが認めるところ・・・だと思っていたのだが、やっぱり一律的な都市化はその町の歴史をも覆い隠していたのかもしれない。


拝啓 私たちはJR目黒駅前の品川区『目黒駅前商店街振興組合青年部』 (通称・め
組) と申します。数年前の土地高騰により昔ながらの人々が 出てゆき、生まれ育った目黒駅前はビルだらけの冷たい街になってしまいました。そこで我々青年部は若い柔軟な発想で大同団結し、駅前に昔ながらの暖かさを呼び戻す為に6年前から『目黒のさんま祭り』を開催しています。今年はついに第6回。昨年には念願の地下鉄も開通して目黒駅はターミナル駅として新たなる一歩を踏み出しました。今年も商店街全体に気合いが入っています。
まあ目黒駅は目黒というには微妙にはしっこにあって、このお祭の商店街も品川区に属してたりするんだが、それはこの際置いとこう。俺も今はじめて知ったし。
とにかく、こうやって住んでいる人たちで地域を見直して、なにか作り出していこうという動きがあるっつうのはやっぱりすばらしいと思う。そしてそのキーとして、歴史とそこに住んでいる人の二つがそろってる目黒ってやっぱり強いんじゃないか?今後有望なんじゃないかなあ?と思う。
「小さいころからここに居て、いまでもここに居る」という人はいまや自営業の方くらいだろう。そういう人達が自分の住んでいる町を見直す。そしてそれを核にして、どこまで新しい流れに持っていけるか、というのを次の課題にして大きくしていくことができるような気がする。たとえば秋刀魚の大安売りをやってもいいし、市場とかと連携も取れるかもしれない。これで「商店街がここでちゃんとがんばってるよ」ということを示せれば、地域内でのお金の循環も回せるようになるだろう。そうすれば、なんか「目黒」つう町がなんか感覚的につかめるようになってくるんじゃなかろうか?
やっぱり、自分の住んでいる地域くらい、皮膚感覚でつかんでいないとダメだと思うんだよな。
さて、この街はどんな町なんだ?