何をするかというと

いや、昼間からヲタ二人いるとやることなんて大体決まってくるわけですが.
ちょっと古いけど、8月6日のasahi.comから.


オレンジ色と深緑の「湘南色」と呼ばれるツートンカラーで東海道線を走ってきた湘南電車が東京駅から消えることが決まった。JR東日本は10月のダイヤ改定で、新型のステンレス車両を本格導入するため、古い湘南色の電車は06年1月までにすべて消える。50年余にわたって東海道線を彩った電車が静かに歴史の幕を閉じようとしている。
要は、東海道本線京口で死ぬほどやってくる、緑とオレンジに全面塗装された「湘南電車」つうんですか、まあ普通の3ドアボックスシートの車両が引退する、つうことだが、まあこの電車(の仲間)生まれて30年間いろんなところで見てきてるので、最後くらい写真を撮ろうかね、つうことだ.

海岸沿いに一路西へ.日差しが眩しい、やがて海は青く、蜜柑畑は山に這い上がる.
下を見下ろすと、伊豆に向かうのと帰るのと、断続的に渋滞中の車の列、その横を東京から下ってきた普通列車が堂々の15連で走り去ってゆく.間に一両挟まれた銀色の二階建てグリーン車に一瞬夕日が反射し、遠くで釣り人が釣り糸をたれる風景から海風がだんだん強くなってくる.

蜜柑畑の緑、ソレをモチーフにした緑と橙の電車、青い海、光はだんだんと色温度を下げ、東京の空気をだんだん薄めるように電車は山の中へ消えてゆく.

 しかし「本当に引退するんですかあなた?」つうくらいの密度で走ってくるんだな.
大体こういう引退の記事が出たら、どっとマニアが押し寄せたりするんだが、ほかに人もおらず静かなもんだ.まあもう何十年も走ってるんだから物目新しさはまったくないわけで.
ただ、小学校のころからまあ似たような電車(九州の411系シリーズね)に乗ってきた身にはたいそう懐かしいつうか、よくここまでがんばってきましたね、と写真のひとつも撮りたくなるというか、いまとなってはあまりに無骨なそのつくりに惹かれるというか、やっぱりこのあった風景を写真に取っておくかと思うわけだ.
合間に「特急踊り子」とか貨物列車とか挟みつつ、根府川付近をうろうろ.いい休日でした.