子供の夢…

年末のある日。退社後すぐに北九州に用事があったので、新幹線で小倉へ。
九州新幹線が博多まで伸びて初めての新幹線ホームだが、あんまり違和感ないなあ。やっぱり九州新幹線の利用者数がちょっと心配になるんだけれども、まあ。

次の列車は新大阪行のこだま。「1号車の先頭にはドアはありません」…500系だった。

いやあ、いつみてもかっこいいなあ。1996年に登場した500系、今見てもインパクトのある丸く細い、わかりやすい流線型の車体、独特のメタリックなカラーリング。とにかく速く、を具現化したようないいデザインだ。
その輸送力の低さ故に短期間の活躍に終わり、ここ山陽新幹線で8両に短縮され「こだま」として運用についている。

先頭車の窓からのぞくとこんなものが。


知らなかった、子供用の運転台がついているのね。

単なるダミーではなくて(もちろんダミーなんだけど)、マスコンを入れると速度表示が連動したりATS表示灯が点灯したり、と結構凝ったつくりらしい。背後のスペースが大きく空いているのは、父母+ほかの子供の順番待ち用?
2009年に登場だそうだからもう2年、最近そういうニュースを見なかったから、かもしれないけど全く知らなかったよ。子供がいる鉄道ファンの人は知ってたりするんだろうか。

残念なのは、この子供用の運転台のほかはまったく普通の新幹線、という点。子供用の運転台も、1編成にいくつかあっても(極端に言えば車両ごとに)いいような気もするし、家族旅行向けの新幹線、って売り出し方ってできないんだろうかね。山陽新幹線のこだま、って乗車率がいつも低い様なイメージなんだけれども(東海道新幹線ぷらっとこだま効果?)、運転席、ギャラリー、子供連れで遊べるスペース、それを前面に売り出せば土日だけでも結構いけるんじゃないかいな。そういう意味では九州の戦略は明快といえば明快だ。
九州に帰って気づいたのは、今の生活だと本当に鉄道なんて乗らないということ。高校に電車通学…くらいじゃないと、本当にまったく乗らないまま大人になることも十分あり得ること(天神に出るときくらいか)。その延長で、レジャーも当然車で…なんだよねえ。