山陰本線 長門二見〜宇賀本郷〜湯玉〜小串

ちょっと前ですが、夏の写真でも何回かに分けて載せておきます。

さて、今回は鯖釣山。下関から出た山陰本線日本海を望む区間を見下ろす山です。撮影日は8/29。

湯玉の集落を抜けて駅に向かうキハ40。この区間には国鉄型の気動車が今でも走っていて、それがまだ静かな海沿いの風景と似合います。

下関から普通列車で40分あまり、小串を過ぎると車窓には日本海が広がります。日本海、といっても西海のそれはマリンブルーに光る海。山はとにかく青く、たまにとまる駅前には人気もなく。そんな静かな風景を見に、山に上りたくなったのです。

地形図では登山道は書いていませんが、地図上で「鳥居峠」の左側、実線で書かれた道が大きく山に入り込んでいるあたりに登山道の入り口があります。国道からだと県道に入り、途中で山側に小さな「魚釣山入り口」の看板があるので、わかるかと思われます。道の突き当たりに車を止め、砂防ダムの脇をずんずん上っていきます。途中椿の群落を過ぎると急に道が夏草にかき消され怪しくなりますが、蝉時雨の中、枯れ草に滑りながら上を目指します。

いったいどこが道やら。
そんなこんなで20分ほどで、開けた山頂のようなところに出ました。風が強く吹いていて、汗がどんどん乾いてゆきます。
さらに坂を下り、もう一回上ると。

ああ、ええなあ、そんな風景でした。

山頂は展望台として一応整備されており、いまでも年1〜2回草が刈られたりしてる様子ですが、普段人もあまり来ない様子。


下関側は、足元の湯玉の駅からずっと見えています。緑に飲み込まれ、また波に飲み込まれるように線路がか細く続いているのです。


一方、長門市側。草木が伸びているおかげで、次の駅の宇賀本郷付近は見ることができませんが、そのむこうはずっと望むことができます。
ということで、のんびり走る「みすゞ潮彩」号。