糸島市のコミュニティバス


 1市2町の合併で誕生した糸島市の市役所本庁(旧前原市役所)と二丈、志摩の各庁舎で業務がスタートした4日、3庁舎を結ぶコミュニティーバス(13人乗り)の運行が始まった。
 二丈庁舎に農林水産部、志摩庁舎に教育委員会を配置する分庁方式をとるため、庁舎間を行き来する公共交通機関として、市からの補助を受けて業者が運行。平日は午前8時−午後6時37分に12便、土日・祝日は午前9時50分−午後5時17分に6便で、料金は大人100円、子ども50円。
二丈町といえば、糸島半島の西側、佐賀県に接してあった町だが、いつのまにか町内から路線バスが姿を消していたということ。昔は福岡から唐津を結ぶ昭和バスが通過していたし、有料道路経由になってからも博多駅から筑前深江行が走っていたりしたんだが、確かに町内の支線はなかったような気がする。もともと町域が狭いからかコミュニティバスもなく、今回の合併で期せずしてバス路線が復活、ということになるのか。

しかし、どういう位置づけかよくわからない路線だ。庁舎間を結ぶ、ということで、行政的には合併の象徴、手と手を取り合って・・・という意味かもしれないけれども、ほぼ等時間おきに一日6便、わざわざこれに乗って庁舎から庁舎へ、という人はどれくらいいるんだろうか。JRが通っているんだから、駅からのシャトルバスとかタクシーチケットを出したほうがよっぽど効率的じゃなかろうか。使送便を兼ねてたりしたらそれはそれで面白いんだけれども。

本当は庁舎を早く統合してしまえばいいんだろうけれども。多くの市町村で同じように、部署ごと分庁舎、という例があるが、なかなかそうは行かないというのも現状の様だ。

何のために、どういうメリットのためにそれをするのか、その目標は具体的か。客観的に説明できるか、そういうことは自分でも考えておく必要があるんだろうなあ、と改めて考える。