久しぶりに聞いたジンバブエの話

史上最高のインフレとデノミが話題になって1年余り、久しぶりにジンバブエのニュースを見たなあ。


インフレーションが拡大しデノミネーション(通貨呼称単位の切り下げ)を繰り返した後の今年1月末、政府は商取引の外貨使用を全面的に解禁。現在、街中でジンバブエ・ドル札は乗り合いバスに使用されるのみで、50米セントが3兆ジンバブエドルで換算されている。米ドル札のほか南アフリカ・ランド、ボツワナ・プラなどが使用されている。だが、多くの商店は古い紙幣を受け取らず、コインは不足し、釣り銭の代用にお菓子、クーポン券などが配られている。
ジンバブエのニュースって、去年の8月ごろだったかによく聞いたんだが、そのあとはすっかり聞かなくなってしまった。

  • それ以前から政情不安(ていうか・・)のおかげで天井しらずのインフレ
  • 2008年7月、ついに1000億ジンバブエドル札(正確には小切手)を発行したあたり、そのあまりの金額にニュースに
  • 2008年8月に10桁のデノミ(100億ZWD→1ZWD)を実施
  • しかしその後インフレはさらに加速し、政府は高額紙幣を乱発
  • 2009年1月には100兆ZWD札を発行
  • 2009年2月、12桁のデノミ(1兆ZWD→1ZWD)を実施
  • 2009年4月、流通停止

と壮絶な歴史が進行中の様子。でもなんで乗り合いバスだけで流通しているのか、上記記事からはわからないけれども。
政府がどうであれ、経済はそこにあるというのを思い出させてくれて、通貨ってそういうもんだよなあ、とも考えるのだ。地域通貨とかがはやりだけれども、どうやったらそれで望むサービスが手に入るようになるのか、とかねえ。