緑の大地、筑豊

梅雨末期の強い雨が降っている一日、昼過ぎまでちょっと時間が空いたので、ぶらっと電車に乗りに行きました。青春18切符かなあ、とか思いながら買った瞬間、有効期間にまだ入っていないことを思い出して、なんだかなあ、という出だしでしたが。せめて「旅名人の九州満喫きっぷ」を思い出していたら・・・
それはともかく、なんとなく後藤寺と伊田のアーケードでも見に行くことにします。吉塚桂川新飯塚、ここで50分まち。時刻表を見てこなかったからにすぎませんが、これまたなんだかなあ、といった感じです。

さて、後藤寺線新飯塚から田川へ向かいます。このあたり、以前乗ったのって、小学生か中学生の頃だから10年以上前になります。もちろん当時は最低区間の乗車券で大回り乗車でした。筑豊本線には50系の客車がごろごろ走っていた頃の話です。

ちょっと小奇麗に、そして小さくなった新飯塚駅を出ると車窓はこんな感じ。さっきから緑の田園地帯を走っていたんですが、見る見るその緑が濃く、そして多くなってゆきます。

梅雨真っ最中の時期だからでしょうか、とにかく周りが一面の緑に見えます。そう、とにかく緑なんです。道路、
家、色々あるんですが、ただ緑が迫ってくるのです。
なんだかわからないくらい駅前が緑。多分昔は何かあったんでしょう、それが一面の緑に覆われている、そんなところがえらい多いような気がするんです。農地のように管理されているわけでも、林になっているわけでもなく、ただ緑。何かを覆いつくそうとするような緑。すごい有体に言うと、炭鉱の歴史を覆い隠してくるような緑、軍艦島の緑のような緑。緑の奥に何があるのか、何もないのか気になります。
筑豊はこんなイメージです。