飯塚井筒屋、閉店へ

昨日唐突に発表された、飯塚井筒屋閉店のニュース.いきなり来月末で閉店というのはとても急なような気がしますが。


 北九州市の百貨店・井筒屋は6日、子会社の飯塚井筒屋(福岡県飯塚市)を8月末で閉店すると発表した。周辺の大型商業施設などに客を奪われて赤字が続き、今後も業績回復が見込めないと判断した。今月17日から閉店セールを行い、60年の歴史に幕を下ろす。
 飯塚井筒屋は4階建てで、売り場面積3899平方メートル。筑豊唯一の百貨店として営業してきたが、ピークの1982年度に37億円あった売上高は、地域経済の停滞などを背景に2008年度は16億円にまで減少。利益面でも08年度まで4年連続経常赤字だった。
本町商店街の中程にある小さな百貨店がこの飯塚井筒屋。狭い4階建ての店舗はエスカレーターも上りのみ、と設備の古さは否めないものの、店内は百貨店という名前にふさわしく小奇麗にまとまっていて、開店時間を繰り上げて午前9時半開店、18時閉店と地元の高齢者シフトへと切り替えてみたり、様々な営業努力をされてたようで、閉店というのはちょっとびっくりでした。しかも、来月末閉店、実際にはかなり前から検討されていたことと思いますが、急だねえ。

でもリリース中の売上高推移を見ると、こりゃ閉めるよなあ、というのが正直なところで、町全体の集客力がすっかりなくなってしまったんだなあ、と。むしろ10年前に今の1.5倍の売上があったことのほうが今から思えば想像がつかなかったり。
街に活気を取り戻す、って、こうしていったん広域集客力を失っている以上どうしたものかと思うのです。街に活気が生まれる、ということは商業的には周辺から奪ってくるわけで・・・ねえ。大店法があった頃とはアプローチはまったく違うんでしょうしねえ。


飯塚井筒屋の名物といえば麻生首相の顔を押印した「太郎ちゃん饅頭」。さてこの運命は・・・