イオン、さらに商品ラインを絞り込み

イオンのGMSもスーパー部門も、こう長期的に不振が続いていると(まあ同業他社に比べたら何ぼかましなんかもしれないが)ビジネスモデルとして本当にあっているのか?という気もしてくる。そんな中、商品の絞込みをさらに強化するということで。


 イオンは18日、最近の消費不振にあわせ、商品・価格政策を抜本的に改めると発表した。衣料品や食品など、取り扱う商品数を4割削減するほか、大手メーカー品3400品目を値下げする。同社は大型スーパーの不振で2009年2月期の連結最終損益が7期ぶりに赤字となった恐れがあり、売れ筋商品への絞り込みと値下げで業績回復を狙う。
 イオンはグループで約30万品の商品を販売しており、早期に現在の6割の18万品目程度に減らす。店頭に置く商品を同社のプライベートブランド(PB=自主企画)品「トップバリュ」や売れ筋のメーカー品に絞り込むことで1品あたりの販売数量を増やし、仕入れ価格の低減につなげる。
イオンのGMSって、すでにかなり商品数が絞ってあって、とにかく広い店内の白いゴンドラにずらっとおんなじ商品が並んでたりして、うわ、すげえなあとか思うことがあるんだが、イオンに言わせるとまだまだ・・・ということだったんだろうか。PBのトップバリュは2月に価格の引き下げを発表したばかりだが。

売上の殆どを占めるのは売れ筋のNBだから、売れ筋にいかに商品を絞るかが大事なんだ、というのは昔から言われていたことだけどね、小職も最初のボスに散々言われた記憶があるし、実際ある程度商品を絞っても売り上げはほとんど変わらない。でも、ここまで大規模にやると・・・どうなんかなあ、やっぱり売り上げってかわらないのかねえ。ちょっとだけ疑問。
売り場の面積は多分変わらないわけで、いまでもパンパンに商品が詰まっている、というよりもかなり在庫を絞ってやっているんだなあという気がしていただけに、どういう売り場になるんかなあ、と興味はある。でもやっぱり買い物をしていて同じものが並んでいる店は楽しいのか?考えているような訴求ができるのか?とかいろんな疑問が出てくる。ローカルメーカーとかますます入り込む余地がなくなるんだろうなあ、とか、たとえば大手ではなぜかダイエーだけでよく見たオリエンタルカレーフレークとか微妙なチョイスができにくくなるんだろうなあ、とかそんなことを思うのだ。阿久根のA-Zスーパーセンターは極端な例かもしれないけれどもね。