月刊商工会

ぱらぱらっと仕事の休み時間に眺めていた雑誌にちょっと興味深い記事。埼玉県は幸手市の商工会経営指導員で、TMO幸手を立ち上げた長岡氏の記事、雑誌は月刊「商工会」2008年10月号。


これまで13のまちおこし事業を立ち上げる
ドックランの運営、空き店舗対策、映像化事業、特産品の開発など、長岡がこの3年間でTMOで仕掛けたまちおこし事業は13にも及ぶ。TMO立ち上げから関わり、次から次へと新たな事業に挑戦、幸手市の活性化につなげている。とくに、ドックランの運営では、「ペットにやさしいまちづくり」を目指し、関東で最大規模のドックランをオープン、市内外から愛犬家を集めている。そして、いま長岡が力を入れているのが、資金調達支援や経営革新事業、後継者対策など、商工会の原点と言われている事業だ。
これまでやられてきた事業というのが列挙されているのだが、なかなかすごい。

  • H17、幸手市商工会がTMO(タウン・マネジメント機構)の認定を受ける。
  • ソフト事業を中心に、「幸せ」を「手」にするまち・幸手の地名を生かした17事業を立案、これまで13事業を実施。
  • 空き店舗対策事業として、歌声喫茶「しあわせCafe Ami」、「しあわせのえきプラス」をオープン。
  • 「しあわせのえきプラス」では、小売、飲食、サービス業などで開業する人を支援する「チャレンジショップ」を展開
  • 中心市街地で商工会と商店街の連携によりドッグランを運営(約5,000平方メートル、関東最大級)
  • 商店街に残る歴史的財産を後世に伝えていく「一店逸材」事業→「横丁鉄道」いいなあ。
  • まちづくり、地域づくり、業界振興などに意欲を持っているグループに10万円を限度に資金援助を行う「幸手彩(再)発見!まちおこしプロジェクト」
  • 市内の神社10箇所をめぐる「幸手市内回遊・運営事業」
  • 早稲田大学川口芸術学校との連携による「幸手 幸せ物語」の映画化

そのほか、商店街マップ、朝市、夕市といった「よくある」事業ももちろんやられておられるわけで、これらを次々に立ち上げてきた、というのはすごいことだなあ、と思うのだ。幸手、というと「らき☆すた商品券」で今年の初めにえらい話題になったんだが(その事業が長岡氏の手によるかどうかは不明だが)、こういう「街の活性化になると思えることならなんでも」というバックボーンがあったんだろうなあ、と思量するところ。

面白いのは、長岡氏が今力を入れられているのが、


これまでTMOの中心となって、まちづくり事業に力を入れてきた長岡だが、最近は経営革新事業や資金調達事業、後継者支援などにも力を入れている。「まちの活性化も大事だが、指導員として会員企業の支援も大事なこと」とその理由を話す。
当たり前といえば当たり前なんだが、街のありかたを考える上では、いかにそこで会社の日ごろの活動が出来るか、というのが問題になる訳で、たまに忘れがちになるだけに自重。もちろん組織の統合とかそんな外部要因もある商工会の機関紙だから、というのはあるけれども。