旧マルシェ甘木店

甘木の駅前にはコンビニが一軒あるが、ひっそりとしており昔の国鉄の駅前の風情が色濃く残る。西鉄バスの路線を引き継いだ甘木観光バスのバス停からバスがすごい勢いで走り去っていった。
道を渡ったところにスーパーが。

マルシェ、というと、小郡、福津、くらいしか行ったところがないが、九州ローカルの小さなスーパーだ。スーパーマルシェ、というと、フランス語で「スーパーマーケット」にしかならないんだけれども、まあそれはそれ。よく大手チェーンが撤退したあとに居抜で入っておられる様子。たしかここ甘木店も旧ダイエー甘木店ではなかったっけ?

しかし、中に入るとなんだか様子が違う。1Fは、ドラッグストア、衣料品の小さな個人様の商店のほかは工事用の幕で囲われている。2Fは・・・100円ショップと広大な空き区画。
うーん、厳しいんだなあ。久留米や福岡から結構な通勤客が鉄道を使って降り立っているんだけれども、車で買い物に来る人はなかなかこられない。郊外には例に漏れず大きなイオン(イオン甘木ショッピングセンター、1998年開業)が立地する。まあこのイオンも専門店構成は約50店、今見たら小さいなあ、という感じなんだが、当時はずいぶん大きいと感じたことを覚えている。この前後、バイパス整備とともに市街地の商業地としての衰退は急速に進んでいった。
 駅前にスーパーもない、というのは正直不便だろうと思う。しかし、鉄道の利用者だけではスーパーマーケットを維持できない、というのが現状。もちろんその大きな原因のひとつは、圧倒的に違う地代ということになるんだけれども。