井筒屋、さらに下方修正・・・

小倉伊勢丹の継承、久留米店の閉鎖発表、山口ちまき屋の継承となんだか小さくも台風の目となっているような感じの井筒屋だが、やっぱり地元の百貨店としてはがんばってほしいと思うわけだ。


 井筒屋は14日、2008年8月中間期の連結業績予想を下方修正した。売上高が計画を下回り、税引き後利益が2期ぶりの赤字になる。春先の長雨などの天候不順や消費低迷に加え、4月に旧小倉伊勢丹を引き継いだコレット井筒屋の開業で、全体の約6割を占める本店の売り上げが落ち込んだことが要因。
 売上高は4月時点の予想を4・1%(22億円)下回る518億円。これにより4億円を見込んだ経常利益はゼロ、税引き後利益は3億円の黒字から1億5000万円の赤字になる。
 3〜5月の本店の売り上げは前年同期比6・8%減。身の回り品や衣料品をはじめ全品目で前年を割り込んだ。記者会見した江本幸二社長は、近くに立地するコレットに「予想を超える顧客流出があった」と述べた。ただ、コレットの売上高も、4月は開業効果で旧小倉伊勢丹時代の前年同月を8・6%上回ったが、5月には7%減となり、本店の不振をカバーできなかった。
 09年2月期の連結業績は、売上高1149億円、経常利益9億円、税引き後利益6億円の当初予想を据え置いた。9月に予定しているコレットの本格改装と関連セール、10月の山口井筒屋本店(現ちまきや)の開業などで下期の業績回復を見込んでいる。
井筒屋、というと福岡は博多だったのでイメージが薄く、北九州と久留米大牟田のイメージだった。しかし、大牟田、久留米と姿を消していて、北部九州に資源を集中しようとしている様子。とはいえ、福岡にはもうパイはなさそうなので・・・北九州か。北九州の核店舗として広域から人を集められるのかなあ。街の魅力、そして店の魅力。どっちも欠けてはいけない訳で、どう街とリンクさせていくのか、といったところ?