お彼岸の一日

なんだか急に涼しくなったお彼岸の一日、朝から両親をつれて墓参。こういうときはやはり車があると楽だ。
昼から、「部屋を模様替えしたい」という両親を連れてそのまま小戸の大型家具店へ。

かつて、DSの「オサダ」が入っていたマリノア近くの大型店舗だが、オサダが倒産後紆余曲折を経て、一階には関西系のホームセンター「コーナン」が、二階には鹿児島の大型家具店の「サコダ」が入店している。家具屋、というよりも高価格帯の大型家具から安価なシステム家具、カラーボックス、カーテンなどまで満遍なく取り揃えて、今風のつくりだ。一番の収益を稼いでいるのは結構こういう小物の集積なのかもしれないなあ、とか思ったり。
 昔ながらの家具センター、というと、箱崎浜の太陽家具が思い出されて、帰りがけ「あそこにいいものがあったのよ」という親の言葉を信じて連れて行く。この建物、俺が小学校のころからなんとなく陰気な古い建物で、まったくそのまま年をとっている。電飾看板も電球が全て抜け落ちていて、入り口のテントも跡形もなく、正直「店舗として営業しているとは思えない」雰囲気。見上げると3階の事務所か倉庫かの窓ガラスは割れたままだ。
入ってみると、昔ながらの家具屋で、駐車場には車が一台もなかったにもかかわらず、他に数人のお客さんがいてびっくり。冷静に考えると祝日の午後に数人だけ、というのも問題なんだろうが、どう考えても営業しているようには見えないんだもの…カウンター家具にディスプレイされている備品が、昭和50年代くらいのものばかりなのはご愛嬌?

こういう大型家具店、商品の点数が多くても価格帯全てを網羅すると、どうしても「広く薄く」になるわけで、「店頭在庫のみ」という売り方にならざるを得ないんだろうなあ、と思われる。どれくらいのアイテム数があるのか正直想像もつかないんだが店によって商品を絞ってすみ分ける、という方向に移っていくんだろうなあ。こういう形の「総合店舗」ももう長くはないのかもし
れない。そういえば、婚礼家具とかって、今どれくらい売れているんだろう?

 ちなみにこの建物、父に言わせると「昔はボウリング場だった」とのこと。どおりで外から見ると凹凸が多かったり無意味に螺旋階段があったりするわけだ。ボウリング場の再利用って結構あるのね。躯体が丈夫だからs?しかし、もう長年改装もしない不思議な建物だ。