とかいった翌日に

昨日、中心市街地のデパートっていいなあ、といった翌日に郊外のモールに映画なんか見に行ってきた。どれくらいだろう、バスに乗って街まで映画を見に行かなくなってしまったのは。就職したころはまだ中洲とか行っていたよなあ。


うちからだと山間の県道を走り、宇美から街のほうに向かうと青い青い田圃の向こうに大きな人工物が見えてくる。福岡郊外の粕屋町福岡空港の向こうの小山のさらに向こうにあるのがこの「ジャスコと200の専門店こと「イオンモール福岡ルクル」だ。店舗面積61,580平方メートル、駐車場台数4,130台(福岡県ウェブサイトより)という巨大な店舗、さながらひとつの船のよう。まわりの風景からはぽこんと切り離され、本当に田圃の海の上に浮かんでいるかのようで、車が吸い寄せられるように続々と向かっている。


中に入って、専門店街をぶらぶらっとしたり、フードコートに行ってみたり、シネコンに行ったり。そういえば、東京にいたころももっぱら行くのは(神保町とかのミニシアター系を除けば)同系列のシネコンばかり、買い物もよくモールにはいっていたので本当に全く違和感がない。というか全く一緒な訳で、きっとこのモールごと海外にあっても同じような、というか全く同じなんだろうなあ。引っ越してみて思うんだが、本当に全く同じなのは驚くばかりだ。

しかしまあ、中はいつもの通りにぎやかだ。街の真ん中のにぎやかさがそっくり移ってきたんじゃないか、というくらいの人口密度で、確かにこっちのほうが便利だし、綺麗だし、値段もわかりやすいし、トイレもあるし・・・
確かにこのモールで大体足るんじゃない?とか確かに思わなくもない。
でも、やっぱり同質的だなあ、と思うのだ。子供づれの若い家族が圧倒的に多い。世代は俺くらいかもうちょっと上か、和やかに買い物を楽しんでいる、そんな感じだ。他に用事があって、急いで買い物をしたい・・・という人もいなさそうだし、そして、やっぱりお年寄りの姿が圧倒的に少ない。高度成長期の新興住宅地を見ているような感じだ。さて、この風景は・・・と考えてしまうのだ。