敬老の日なので

いや、こういう「○○の日」が商売ネタだったはずなのに、敬老の日が15日なんてすっかり忘れていた訳だが。

俺のところは、90歳を超える祖母が福岡市内に健在で、デイサービスに行ったりはしているが、毎日元気に買い物にも行っているという。しかしいまさら何を贈ればいいんだ?とまじめに考えてしまう訳で。もういわゆる「敬老の日」定番なんて3周くらいしてるもんなあ。

ということで、とりあえず天神の百貨店に行って果物とかを見たり。

百貨店の売り場は見ていると面白い。店員さん、マネキンさん、そしてお客さん。若いお客さん、カップル、そして高齢者の方、仕事の贈答品を買いに来たと思われる人たち、そして普段使いの様子で果物を買っていくお客さん。それぞれが全く異なったペースで動いていて、見事に捌かれてゆく。見ていたら、本当に会話が多いのだ。果物の種類、産地、食べ方から「何を贈ったらいいか」とか、どうやって、とか、改めて聞くまでもなく聞いていると面白いなあ、とか考えたり。
毎日のお買い物から特別なお買い物まで、なんでもそろっているだけではない、どんな場面もそろっているのが百貨店なんだろうなあ、と考えるのだ。
いまやちょっといいものであっても、スーパーマーケットで手に入るようになった。郊外のショッピングモールに行けばそこそこのものは手に入るだろう。しかし、スーパーマーケットはこの客層と場面を絞り、その場合の購買行動で圧倒的な優位を保つように予定されている。たとえば贈答品のマナー。たとえば贈答品そのもの。たとえば高齢者のお買い物。そして包装紙という無形のブランド。そして都市の中心にある昔ながらのたたずまいと存在感。やっぱりこうして買い物の風景を見ていると、果たす役割は大きいなあと思うのだ。ま、いまさらなんだけれども。