中洲再開発ビルのスーパー撤退の話


業務用食品卸のトーホー(神戸市)は、福岡市博多区中洲3丁目の商業ビル「ゲイツ」に入居する24時間営業の食品スーパー「トーホーファンズ24博多中洲店」を、7月31日正午までの営業で閉店すると発表した。出店以来、赤字が続き、今後も収益が見込めないと判断した。

 同スーパーは2006年3月、ゲイツ周辺の飲食店客や仕事帰りの買い物客を見込み、ビルの地下1階に出店。生鮮や加工食品、酒類などを扱っていたが、客数が伸びなかった。同社は「見込んでいた客層を呼び込めなかった」としている。

何回か書いたが、福岡博多の旧市街地にあり玉屋百貨店の跡地に立つ複合ビル「ゲイツ」、05年に開業したものの床が埋まらないという状態のまま3年が過ぎた。

JRAの有料馬券売場をもってきたりいろいろやっているようだが、空きフロアが相変わらず目立つ、というかだんだん深刻になっているとしか思えないのだが。人通りが減少しているとかあるんだが、それで特に外から見るとなんかあせっているようには見えないのがすごいところだ。なんだかいつまでもこのまま続きそうな気がしてくる。

所有者は投資ファンドケネディクスから機関投資家AIG保険グループに移っている。こうして所有者だけが転々と変わっていく、ということになるのだろうか。会社の行き帰りに中洲を通るが、飲み屋の一角、要は昔ながらの中洲以外はやっぱり元気がない。商業集積としての魅力はほとんどなくなっているんじゃないかなあ、と思うのだ。考えると中洲玉屋はそのブランド力と、そして周囲に昔から住んでいる人に支えられて長い間存続していたわけで、本当に中洲という街に必要なものが何かということになるんじゃないかなと。