撤退は一瞬ですなあ・・・

いくら中心市街地の活性化、とかいっても、核店舗が撤退されると一気に地域の力が落ちてしまうというのは紛れもないことで、出来るも去るもやっぱり大型チェーンストアの影響は大きい.


総合スーパーのマイカル(大阪市)は十四日、高岡市駅南二丁目のショッピングセンター(SC)「高岡サティ」を来年一月十二日で閉店することを高岡市やテナント側に伝えた。二〇〇一(平成十三)年度以降赤字状態が続き、回復の見通しが立たないため再建を断念した。同市内での大型小売店撤退は一九九九年五月のダイエー高岡店撤退以来で、市街地空洞化に拍車が掛かることが懸念される。
 高岡サティは一九九三年十月、当時では富山県内最大級の売り場面積と、全国三店目の複合映画施設「ワーナー・マイカル・シネマズ高岡」を備え、北陸ニチイが開店した。九六年には三階を増床してテナント数を増やし、九七年二月期には百八億円の売り上げを記録した。
 その後二〇〇一年三月にはマイカル直営店になったが、半年後の同九月にはマイカルが民事再生法適用を申請し、事実上経営破たん。マイカルは二〇〇三年十一月からイオン(千葉市)の連結子会社となり、自社の再建を進めたものの、マイカル破たん以降は高岡サティの採算割れが続き、二〇〇八年二月期は三十七億円まで売上高が落ち込んでいた。
 高岡駅南地区では、高岡サティの一・五キロ南で二〇〇二年九月、親会社のイオンが、北陸最大級の売り場面積を有する高岡ショッピングセンター(現イオンモール高岡)を開店。広域集客を進めた結果、高岡サティの経営を圧迫した。
高岡サティは駅の裏側ではあるけれど、駅から徒歩5分のところにある大型店。1000席超の映画館がテナントとして入っていたりかなり大きい店で、駐車場が無料だったりかなり使い勝手はいいと思うんだが、閉店という話。駅から3km南には110の専門店(概算)と1700席の映画館をもつイオンモールがあるわけで・・・
って、93年開業の大型店かあ、もったいないなあ、というのが正直なところだ。他に転用しようのない建物だし、当分空きビルになるのは目に見えている。グループ内競合ってどうなの?と結局思うわけだ。