新空港・・・なのか?

福岡空港の移転問題は、今年がヤマだとかいう話もあるがこんなニュース。


 福岡商工会議所の福岡空港過密化対策を検討する「新福岡空港問題特別委員会」(委員長=久保長副会頭・コカ・コーラウエストホールディングス顧問)は22日、同商議所で会合を開き、新空港の建設を支持する方針を固めた。今月中に要望書をまとめ、6月に常議員会に諮った後、国や福岡県などに提出する予定。
 新設支持の理由について、新空港は、現空港を拡張した場合に比べ、発着容量が大きいことや24時間発着可能になること、福岡都心部の建築物の高さ制限緩和などの利点があることを挙げ、「50年先の将来を考えると、東アジアへ向けた拠点であるべきだ」(久保委員長)としている。
 同委員会によると、会合では、委員の総意として新空港建設を要望することで一致。中には、建設地や費用について具体的な提案をするなどの意見も出たという。
 新福岡空港の過密化対策をめぐっては、国などは現在、玄界灘に新空港を建設する案と現空港を拡張する案を比較検討しており、今夏に絞り込む見通し。また福岡市の主要企業などで構成する「新福岡空港促進協議会」(会長=鎌田迪貞・九州電力相談役)は4月、新空港の建設推進を表明している。
何度も書いている移転問題なんだが、やはり財界としては移転の方向を望んでいる様子。ただ、実際投資額が大きく、建設で内需にまわる分が相当数あるからじゃね?と思わなくはないんだが。むしろ、じゃあ北九州空港佐賀空港とどう連携をとっていくのか?とか、50年後の将来をどう考えて、東アジアにむけた拠点にしようとしてるのか?とか、そもそも50年後の拠点を目指すにはソフト面の整備とか、それよりもどんな産業を生かしていくのか?ということが見えないのでどうかなあ、と部外者としては思うんだが。
現在の空港の市街地までの近さ、という便利さは捨てがたいし、都心部の建物の高さ制限緩和といっても、そんなにビル需要が逼迫しているとも思えない。また海をわざわざ埋め立てることで発生する環境破壊とまたでてくる漁業補償の問題のほうが・・・ねえ、と思っているのだ。