騰波ノ江駅、改築へ


 同駅は大正15年に建設され、かつては旧下館市下妻市街の高校、商店街に出るため多くの利用者があった。80余年を経た現在はマイカーの普及で、1日の乗降客は100人ほどの無人駅となっていた。
 しかし、女優の深田恭子土屋アンナ主演のヒット映画「下妻物語」の撮影で使われたことから脚光を浴びた。最近ではJポップの人気グループ「FUNKY MONKEY BABYS」のヒット曲「もう君はいない」のプロモーションビデオや任天堂のゲーム機のCMに使われるなど、知る人ぞ知る“名駅”となっている。
 関東の駅100選にも認定され、土日ともなれば、カメラ片手に「ローカル駅と地方の単線」をテーマに多くの“鉄ちゃん”や“鉄子”が訪れる。
(略) 同社鉄道課の担当員によると、「都内に近く、すぐに来られる」ことが人気の秘密で、「地方から都会に向かう風情にぴったりはまる」のが騰波ノ江駅の最大の魅力という。
 間もなく新駅舎の設計に着手する予定だが、「地方色を大事にしたい」との意向もあり、木材を基調にした風情ある駅舎になりそうという。
 地域住民に愛された駅舎として昔の写真を並べたり、住民活動を紹介したりできるような展示スペースも併設する予定。今年10月の完成を見込んでいる。
銀塩で撮っていて写真が見つからなかったので見つかったら揚げてみることにするが、騰波ノ江駅関東鉄道常総線、下館と下妻の間の小さな駅、集落の中のどこにでもある駅だ。行ったのはいつだったか、畑の中を淡々と走る鉄道で風情ある駅が多いんだがそんな中でもひときわ目立ったのがこの駅だ。関東の駅100選、というが特になんの特徴もない無人駅なんだが、何もなさがまた気持ちいい。何とかこれを商売に生かすことが出来なかったのかなあ、と惜しまれる限り。