桜咲く春、そして去る春

昨日ほとんど荷物を出してしまったのでほとんど何もない。残った布団とスーツを車に突っ込んだら、本当に部屋の中には何もなくなった。



もう春だ。会社のセキュリティカードを返却しに、いつもどおり出勤する。いつもの駅、いつもの電車。いつものようにつり革につかまり日経MJ新聞に目を落とす。いつもどおりなんだが、最後の日だ。

会社は東西線東陽町にある。この東陽町駅、路線図でも他の線に接続しているわけでもないし目立たない駅なんだが、一日の乗降客数は11万人超、京急川崎などと並ぶ人数を誇る駅で住宅地でもあり企業の集積地でもあり、ということで、いつも混雑している。大手町方面からくる電車もここまで満員でやってきて乗客のほとんどを吐き出し、空席だらけになって千葉方面に去っていくのだ。まあこれまでいつもここで降りていたのだが、どんな具合に空くんだろうかと一回見てみたかったのだ。ということで、東陽町より先へ。

それにしても終点の様に降りてゆく。このような核が無数にあるのが東京の怖いところだろうか。ちなみにこの周りはシステム会社も多く、昼夜問わず乗り降りがある駅。