壁・・・かな

自分の住む町、村、集落がなくなってしまうのはさびしいもので、いやなものだとみんな思うものだ、という一般論のようなものがあるのかもしれないが、実際はうまくいかないという話。


村は昨年2月、村内の全約1300世帯にチラシを配布して空き家の情報提供を呼び掛け、36軒の空き家を把握。制度をホームページと広報紙で紹介したところ、県内を中心に神奈川県や茨城県などから32件の転入希望登録があった。「畑で野菜を作りたい」という定年退職した夫婦が多く、「田舎暮らしをしたい」と家族で移住を希望する若い世代もいた。
 昨年10月から担当者が所有者を訪ねて協力を求めたが、「たんすや仏壇などの家財道具が残っている」「知らない人には譲れない」などを理由に大半が拒否。今年1月に7軒の所有者が登録に応じたが、このうち4軒も「隣組に入らない人が入居したら、近所に迷惑をかける」などと、新住民の流入で地域の人間関係に影響が出ることを懸念。ほかの2軒も家族の反対などで登録を辞退した。
 残った1軒については引き続き希望者を募るが、築60年以上のため人が住める状態ではないという。赤村産業建設課はこれらの問題点を調査し、報告書にまとめて主政策の1つであるグリーンツーリズム運動に結び付けていく方針。
記事を見てみると、行政主導だったからうまくいかなかった、ということだろうか、田舎の村落共同体の防衛本能、というか閉鎖的な部分が強く出てきてしまったのだろうか。リーダーになるような人、もしくは成功事例が出てきたらうまくとんとんとほかの地域にも進みそうな気がするのだが、やはりもしかしたら時期が遅すぎた、住民はもう緩慢な死を選んだ、ということになるんだろうか。
 そう考えると、いかに早い時期に建設的な未来を示すか、それが行政の仕事かなあ、とかまとまりのないことだが考えてみたり。とりあえず、赤村は地理的にもなかなか難しそうな気はするがうまくいってほしい。