岳南鉄道とか

山をおりて雲の上からかすかに頭を出した富士山を見ながら岳南鉄道へ。製紙工場の煙突からは今日も白煙が立ち上り、工場地帯を縫って走る小さな小さな鉄道だ。多分2年か3年ぶりだろうか、R1から工場の間を抜けて比奈駅へ。

工場地帯の中にある駅は今日も静かにたたずんでいる。回りは工場の操業音と道を行きかう大型車の音で騒がしいのだが、駅構内は本当に静かだ。マニアが何人か1130の貨物列車を待っている。前回来たときは1928年生まれのED501がいたのだが、今日はまた派手な装いのED40が待っている。元松本電鉄にこんなところで会うとは思わなかったが、ここで黙々と紙を満載したワムの入れ替えに従事している。

こうしてみると本当に貨物鉄道じゃね?といった感じで、いつ来ても独特だ。路線も製紙工場をつなぐように大きくU字型に曲がっていて、途中吉原の町はあるもののそれを過ぎるとなんとなく市内だか郊外だかわからないような風景の中を走るばかりだ。
そんな鉄道、決して乗客は多いとはいえなさそうで中古の電車を両運転台にして昼間は単行で走っているのだが、駅にはまだ昔ながらの風情が残っている。

いいなあ、このフォント、いい。

乗車券を求めるとこんな硬券がちゃんと出てくる。両矢式なんて久しぶりに見た。JRの連絡乗車券を買ってもちゃんと硬券で出てくる様で。

さて、待っていたのだが「今日は受け荷が少ないから1130は運休だよ」だって。