まったりとした休日

秘境駅、ということになっている中根(確かに駅前には家一軒ないのだが:google map)を見下ろす高台で2時間ほど昼寝をし、あとだらだらと何本か俯瞰。もう刈り取りが終わって落ち穂が芽をだしてきた緑の見渡す限りの田んぼの中にぽつんと駅はあるが、そんななかの離合もできないほどのあぜ道をそこそこ車が疾走していて、田舎とはいえ周りにこうやって普通の生活があるのだなあ、と思うと共にこうぽつんとある鉄道がなにか浮世離れした存在に思えてくる。
ぼーっとしていると、眼下を小さな単行の軽快気動車が走って行った。

阿字ヶ浦、磯崎、平磯、殿山、そして那珂湊と海に沿った街の中を列車は走ってゆく。潮風に吹かれる駅はどれも小さく、地元の人にもわからないんじゃないかというほどの道がかろうじて続いているだけだったり。

平磯の駅はスーパーの一角に位置している。ただ、ずいぶん前にスーパーは閉店してしまったようで、埃が厚く自動ドアに積り、ただひっそりとしている。駅前には店の名前が多く書かれた年代物の案内図があるが、そのような店はほとんどなく、がらんとした風景が広がっている。

高台の駅から坂を集落に下りていく。集落の向こうはすぐ海。神社が村を見下ろしていた。




平磯の集落。夏は海水浴場としてにぎわうらしく、海沿いに集落が並んでいる。県道は海沿いを抜けていくがバス通りは一本入った集落の中の狭い道で、銀行があったり郵便局があったり病院があったりで、なかなか大きな集落であったようす。ただ今はひっそりとしている。ただ。

その後は、近年まで工場通勤専用の停留所だった日工前にいってみたり、那珂湊に行ってみたり。