そういえば民営化か・・・

郵政民営化、といえばもう目前に迫っていることなんだが、どうも直近になると話題にならないのは、ただそういうふうになる、と決まっているからだろうか。数日前から大手町の駅には巨大な民営化のポスターが貼り出されてアピールをしているのだが、結果としてどう替わってゆくのかは仕事に直接関係があるとかないとわかりづらいというのがまず実感。ただ、着実に変化はおとづれている。


郵政民営化を10月1日に控え、簡易郵便局の閉鎖が全国で相次いでいる。
 日本郵政公社から業務を受託していた農協が、民営化で郵政事業と競合が強まるのを機に「本来業務に専念する」として受託を打ち切る例が多いことなどが理由。
 郵政公社は「一時的な閉鎖。民営化後も郵便局ネットワークは水準を維持する」として、新たな受け皿探しを急ぐが、過疎地域の高齢者らに不安が広がっている。

 郵政公社によると、全国の簡易局は8月末現在で4299局あるが、このうち42道府県の310局が「一時閉鎖」となっている。静岡が38と最多で、愛知20、新潟19、岡山16、長野14と続く。144局は農協の撤退による閉鎖で、残りは受託していた個人の高齢化などによるという

田舎に行くと農協漁協の窓口が簡易郵便局を兼ねている、そんな風景は良く見ることができる。いくつかの窓口の一つに「郵便」マークがかかっていて、一昔前はオフラインだったのだろうが旧式の機械で貯金等を受け入れているという形だ。平日が休みだった頃は田舎をぶらぶらしていて、九州でもよく見ることができた。
もちろんそんなところで融資なんてほとんどやっていない。融資は農協漁協がやるものだ。窓口はじいちゃんばあちゃんの郵便出しと、年金や生活費などの預貯金の管理が主な業務になるんだろう。しかし、そういう窓口はどんどん閉鎖されていってしまう。ただでさえ人口が流出し、商店も減少していく地方の中でも奥地においては、この現実はけっこう厳しいものだろうなあと思うのだ。