いやまあそこまでやるかと

さて、ミートホープの続きです。まあ当然のことながらここまで明らかなことをやった、しかも社長の言っていることがこれまたわざと言っているとしか思えないくらいに開き直っているか適当にしか思えない、というところで、間違いなくこの会社は倒産するんだろうなあ、と思っていたわけです。上記の記事で、オーナー企業らしくちゃんと利益は移転してあるようなので、あとはそれをどう隠すか、どうそれをかっぱぐか、に話は移っていきます。
もちろん注文なんてないので工場はすることがありません。雪印のときと同じですね、ただ商品の回収と御詫び、という業務が膨大な量になっているんだろうなあ、とおもっていました。
ところが昨日のこのニュース。


社長の主導で消費者や取引先を欺き続けてきた代償は、従業員71人の全員解雇と会社の廃業検討だった。苫小牧市の食品加工卸会社ミートホープは26日、従業員に対し、29日付で解雇すると通告した。説明会には約50人が出席し、涙を流していた人もいたという。田中稔社長は説明会後の記者会見で「従業員を裏切ってしまった。本当に申し訳ない」と述べた。
29日付って、今週末ということになります。それ以降の対応ってだれがするのかなあ、とか思うわけで。上のエントリでもあるように、利益の大半は移し変えてあるようですし、・・・店じまい?とか思ってしまうわけで.もともと内部告発が発端ですから他の従業員を辞めさせてしまって自分だけで会社を続けるともう誰にもわかんないだろうなあ、とも思っておりました.

しかしなあ、本当にそういうこと考えるのか?


【苫小牧】苫小牧市入船町の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」の牛ミンチ偽装事件で、同社の田中稔社長は二十七日朝、自宅前で報道陣に対し、「工場は冷蔵庫などの設備が非常にいいので、なんとか使えるようにしたい」と述べ、社名を変更して会社存続を探る意向を示した。
 田中社長は、会社名に関して「『ミートホープ』ではだめ」と述べる一方、二○○五年十一月に同市汐見町で稼働させた新工場などの設備を存続させたい考えを強調。会社の売却については否定した。施設を保持した上で、同業他社などに貸し出し、時期を見て再建する手法も検討しているとみられる。また、解雇方針を伝えた七十一人の全従業員の再雇用先を他社に相談し始めたことを明らかにし、「何社か興味を持ったところもある」と話した。
なんだかまだやる気らしい、というのにちょっと素で驚いた次第です。