JRバス直方本線〜犬鳴を越えて〜

18時30分過ぎ、直方からの博多行きが入ってきました.この便も20人ほどいた高校生の乗客の全員がいったん降り、かわりに俺も含めて3人だけが乗車しました.どうも通学圏もここで切れているんでしょうか.待合室にはまだ数人の中学生だか高校生だかが携帯をいじっているんですが、バスを待っているわけではないんですね.まあちょうどいい空きスペースだもんなあ.
 バスは県道に出て、相変わらず法定速度で淡々と山に向かって進みます.脇田温泉で高校生が降り、平日で人気のない脇田温泉街をゆっくりと行きます.このあと無人になるのかなあ、とおもったら旧道の狭隘区間で一人地元の方が乗ってきました.ちょっとびっくり.そのまま山をヘアピンで登り、幹線に出て長い長いトンネルを抜けていくのでした.

数人の乗客とともに山を降りたところにあるのが「山の神」の転回場、ここからは本数も増え、ロードサイトの建物も増えてきました.バス停にもぽつぽつと乗客が増え、久山、土井と福岡都市圏に入ってゆきます.やがてバス停が西鉄と一緒に立つようになってくると今度は西鉄バスを待つ人ばかり、やっぱりJRバスって福岡では微妙な位置づけなんですよねえ.
 街はすっかり暗くなりました.最後に福岡市内に入り、旧街道を走ります.西鉄バスは旧路面電車跡の新道を通るところですが、ここでも時代を感じさせつつ定刻に博多駅交通センターへ.時刻は19時30分でした.