長崎の公共交通明暗2つ

前年までの数字のカウントが正確でなかった、ということですからあまり手放しで喜ぶのも変なのかもしれませんが、ICカードってこういう効果もあるんですよね.スーパーのポイントカードのようにFSP(Frequency Shopper's Program)が一般的な手法として使われるときが来るんでしょうね.
飛行機のマイレージが顕著な例ですが、ポイントに代表されるような一つの架空の貨幣って、どれくらい流通してるんでしょうかね.


長崎自動車長崎市新地町、上田惠三社長)のバス乗降客が二〇〇六年は二十四年ぶりに上向き、減少傾向に歯止めがかかったことが三十一日、分かった。ミニバス路線拡大や長崎さるく博などに合わせたフリー乗車券の好調が、乗降客の上昇要因とみられている。
 乗り合いバスの乗降客は、マイカー普及や少子化などとともに、年々減少傾向にある。同社も例外ではなく「ピーク時の一九八二年は年間約七千万人が利用していた。だが、最近は約四千万人と約六割に減少した」(同社自動車部)という。
 乗降客について同社は、対外的に発表しておらず、売り上げと客単価をもとに数を推計してきた。だが非接触集積回路(IC)カードの精算システム「長崎スマートカード」を導入したことで〇五年四月以降、ほぼ正確に把握できるようになった。同社企画開発部が〇五年四−十一月と〇六年同期を比較検討した結果、前年同期比100・1%と上向いていた。
そういえば、バス会社で働いてるとき、収益ってどう計算しているのかなあとか思ったものです.ツーマン勤務だと帰ってきて、乗車券の乙片を集計してたりしてましたが、ワンマンだと料金箱の中身をざっと計数機にかけて終わり、でしたもの.乗客数調査とかいって一日路線バスの乗客を車内で数えるとかそんな変な仕事もあったなあ.その後、バーコード付の整理券、ってのがありましたがあれって集計機能ついていたのかしら.

県バス協会(会長・上田惠三長崎自動車社長)は、加盟事業者が運用する非接触集積回路(IC)カード「長崎スマートカード」について、新たな積み増し方法の検討を始めた。料金を前払いする現在の積み増し方法に利用者から「不便」との声があるためで、クレジットカードのように後払いできる口座引き落としなどを探っている。
 長崎スマートカードは県交通局、長崎自動車さいかい交通西肥自動車佐世保市交通局島原鉄道の六社が導入。「全国初の共通バスICカード」として、二〇〇二年一月にサービスを始めた。
 ▽小銭が不要▽定期入れなどに入れたままで利用可▽積み増しすると10%のプレミア加算−などのメリットがあり、県内で約三十万枚を発行(定期券を含む)する。
 利用は拡大しているが、積み増し方法に課題を抱える。現状はバス車内での信号待ちや取扱窓口での積み増しに限定。このため「バスに乗るか、営業所に行かないと積み増しができず、不便」との声があるという。
 同協会加盟各社の担当者でつくる長崎スマートカードシステム専門委員会は、新たな積み増し方法の検討を開始。口座引き落としを視野に入れており、別のICカードを発行する金融機関や日本郵政公社からの接触もあった。だが、同協会の高崎亨専務理事は「共通バスカードのシステムは他県にも少なく、参考にできる先進例がない。コストも予測できない」と困難さを明かす。
 同専門委の一人は「現在、ドコモの『おサイフケータイ』に対応する『モバイル長崎スマートカード』を、auやソフトバンクに広げるのが先決」としており、利便性向上への研究を続ける意向を示した。
うーん、チャージ機を入れればいいだけだと思うんですが.一番いいのはSuicaNEWDAYSのように、店頭で使えてチャージもできて、という状態ですが、そうではなくてチャージ機をカウンターに置くだけでもかなり集客効果があると思うんですが.下手なATM並みにあるんじゃないのかなあ.
このページ(長崎県営バス)とか見ていると、えらいいろんな優遇が図られていたりなんとか利用してもらおうとがんばっているのが見えるだけに、なんか惜しいなあと思うんですよね.
しかし、ここまでいろんなところで普及しているのを見ると、田舎も一緒なんだなあと思うのです.